現代自動車も海外工場は生産停止が長引きそうだ(インドの完成車工場)=同社提供
【ソウル=細川幸太郎】韓国の現代自動車が23日に発表した2020年1~3月期の連結純利益は前年同期比42%減の5530億ウォン(約485億円)だった。新型コロナウイルスの感染拡大などを受け、中国での自動車販売台数が52%減とほぼ半減した。新興国通貨の急落に伴う為替差損も響いた。「4~6月期は需要低迷が一層深刻になる」と身構えている。
売上高は前年同期比5.6%増の25兆3190億ウォン、営業利益は同4.7%増の8640億ウォンだった。米国で利幅の大きい多目的スポーツ車(SUV)の販売が増えたことで売上高・営業利益ともに増加した。
中国事業は、中国大手の北京汽車集団との合弁会社「北京現代汽車」が担う。同社は現代自の持ち分法適用会社であるため、中国事業は現代自の純利益にのみ反映される。売上高と営業利益は増加し、純利益が落ち込んだ要因は中国事業の不振が大きい。
世界販売台数は12%減の約90万台だった。地域別に見ると、最大市場の北米は新車投入効果で17%増の約23万台、韓国は14%減の約16万台、欧州は16%減の約12万台だった。販売減に苦しむ中国は52%減の約6万台、インドも19%減の約11万台と振るわなかった。
3月以降に欧州、米国など全世界に感染症が広がったため、現代自の4~6月期の業績にはコロナの影響が色濃く反映される見通し。決算発表後のアナリスト向け電話会見で「3月には欧米やインド市場でも減少がみられ、20年通期では大幅な減少は避けられない」との見通しを示した。
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April 23, 2020 at 03:30PM
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現代自、純利益42%減 1~3月期 中国販売が半減 - 日本経済新聞
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