9日の東京株式市場でウエルシアホールディングス株が一時前日比440円（6%）安の6580円まで下落した。前日の取引終了後に発表した2019年3～11月期の連結決算は、純利益が過去最高となる好内容だったが、目先の材料出尽くし感から利益確定売りが膨らんだようだ。
中長期的な成長期待から押し目買いもみられ、終値は3%安まで戻した。売買代金は前日の約3倍の97億円に膨らんだ。
19年3～11月期の連結純利益は前年同期比21%増の159億円だった。ドラッグストアと調剤薬局の併設を進め、粗利益率の高い調剤の販売が好調だった。労働時間を柔軟に変更できるようにして残業時間も抑えた。
株価は昨年から上昇が続き、7日には上場来高値を更新していた。18年末から9日までの株価上昇率は38%と同期間の日経平均株価の2割高を大きく上回っており、「好決算を織り込んだ水準まで株価が上がっていた」（楽天証券経済研究所の窪田真之氏）ため、決算発表を機にいったん利益を確定する動きが出た。
予想PER（株価収益率）は35倍台と19倍台のスギホールディングスなどと比べ割高感がある。ただ、好採算の調剤部門の伸びは今後も続くとみられ、「調整一巡後は株価は戻り歩調となる公算が大きい」（国内証券）との声があった。
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January 09, 2020 at 06:30PM
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ウエルシア、一時6%安 好決算も利益確定売り - 日本経済新聞
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