冬至も過ぎ、今年も残すところ一週間。慌ただしく師走を過ごしている方も多いと思います。今回は冬至に縁がある柚子(ユズ)を使った、忙しい時でもパパッと作れるレシピをご紹介します。
ユズは中国が原産地とされているかんきつ類。日本には奈良時代もしくは飛鳥時代に伝わったとされ、生産量・消費量は現在、日本が最多です。高知県、徳島県、愛媛県で主に栽培されています。寒さに強く、東北でも育ちます。
「桃栗三年柿八年、枇杷(びわ)は九年でなりかかり…」に続き、ユズは地域によって十六、十八、十九、三十年と言われます。果実が収穫できるまで長い年月がかかり、育つと花、青ユズ、黄ユズと春から冬にかけて楽しめます。俳句の季語で果実は秋ですが、花は夏になります。冬至のゆず湯は冬。江戸時代に始まった習慣で、湯治や融通にかけていると言われます。
一般的に市場に流通しているユズは「本柚子」です。ほかにもさまざまな種類があり、その一つが花柚(はなゆ)。本柚子の近縁種で、香りが似て価格が手頃なので「ユズ」として販売されることもあります。皮や搾り汁を同じように使えます。栽培が簡単で、木もあまり大きくならず、自家菜園などでよく栽培されます。家の庭に実っているものには、花柚が多いかもしれません。
ユズに含まれるビタミンCには免疫力強化、風邪予防、美肌など、クエン酸には疲労回復の効果があります。果肉だけでなく、皮は七味唐辛子やゆずごしょうなどの香辛料、調味料にも使われます。
今回のレシピはユズ、みそ、砂糖、みりんだけ混ぜて煮詰める柚子味噌(みそ)のレシピ。それを一食分、少量でも作りやすくしています。柚子味噌はおでんやふろふき大根だけでなく、カリフラワーやかぶなどにも合います。レシピをアレンジして、ぜひ作ってみてください。
◆材料(2人分)
1人当たり151キロカロリー、食塩相当量1.5グラム
ソーセージ4本、大根300グラム、ごま油小さじ1/2、ユズ1/2個、みそ大さじ1、砂糖小さじ2、みりん小さじ2
◆作り方
(1)大根は厚さ1センチのいちょう切り、ユズは表面をすりおろし、果汁を搾って種を取り除く。
(2)フライパンにごま油を入れて中火で温め、ソーセージ、大根を入れて中火で焼く。
(3)片面がこんがりとしたらひっくり返し、フタをして中火弱に火を弱め蒸し焼きにする。
(4)みそ、砂糖、みりん、ユズの果汁を合わせ、加えて煮絡める。
(5)火を止めて、最後にユズの皮のすりおろしを加え混ぜる。
<やまと・さおり> 管理栄養士、料理研究家。1989年、水戸市生まれ。東京農大卒。市内で「お料理教室オムスビ」を開講している。
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