ブラジルで養鶏の飼料となるトウモロコシ価格が高騰し、養鶏場の利益確保が難しくなっている。トウモロコシは豊作が続いているものの、輸出とバイオ燃料産業からの需要が拡大し、価格が上昇している。
サンパウロ大学応用経済研究所によると、トウモロコシの収穫高は数年連続で過去最大を記録している。半面、国内価格は今年に入り68%上昇し、過去最高水準を更新している。飼料は養鶏コストの大部分を占め、生産者はコスト上昇分を消費者に転嫁できておらず、利益を上げられない状態が続く。
コーポレート・投資銀行のイタウBBAのコンサルタント、セザール・デ・カストロ・アルベス氏によると、10月に鶏肉の輸出価格と生産コストの差は2016年以来で最小となった。また、ブラジル動物性タンパク質協会(ABPA)は「養鶏事業はコスト増の転嫁が難しく、苦しい経営を強いられている。一部事業者は飼料費削減に老鶏を処分し、10~12月期の生産量は5~10%縮小する」と見通す。
トウモロコシ価格の高騰は、ブラジル・レアル安に後押しされ輸出が増加していることとエタノール産業での需要拡大が背景にある。米金融サービス会社、ストーンXのアナリスト、アナ・ルイーザ・ロウディ氏は「ブラジルのバイオ燃料製造能力は拡大している。現時点で国内トウモロコシ需要の約10%はエタノール向けで、来年2月以降、約25%増加する可能性もある。国内のエタノール製造は大部分がサトウキビが用いられ、トウモロコシの使用は約9%にすぎない。だが、パンデミック(世界的大流行)が始まり数カ月で大きく下落したエタノール価格は回復し始めた。養鶏・養豚業者はトウモロコシの購入には慎重な計画が必要だ」と指摘する。一方、飼料原料となる大豆ミールも供給不足で今年に入り価格は2倍近くに上昇している。
鶏肉は中国への輸出は増加しているものの、アラブ諸国などの需要減が影響し、輸出価格の下落が続いている。輸出が堅調な牛肉、豚肉価格の上昇に伴い、鶏肉の国内価格はわずかに上昇しているものの、急騰する飼料コストを補えるほどではない。(ブルームバーグ Fabiana Batista、Tatiana Freitas)
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November 17, 2020 at 09:05AM
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トウモロコシ高騰でブラジル養鶏の利益上がらず 価格転嫁は困難 - SankeiBiz
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