オフィス用品通販のアスクル(ASKUL)が2021年5月期の第1四半期決算を発表した。
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オフィス用品通販のアスクルが2021年5月期の第1四半期(2020年6〜8月)決算を発表した。
新型コロナウイルスの影響でEC需要が伸びる一方、在宅勤務の長期化によるオフィス関連需要の落ち込みが指摘されるなか、アスクルの業績はコロナ禍の企業活動の実態を理解する重要材料として、市場関係者の注目が集まっていた。
結論から言うと、6〜8月の売上高は大台の1000億円を突破して過去最高を更新。前年同期比2.3%増の1001億円となった。営業利益も過去最高を達成し、前年同期比倍増の29億9000万円。純利益は同65%増の15億200万円だった。
第1四半期の連結業績。営業利益は約30億円へと前年同期比で倍増。
出典:アスクル 2021年5月期第1四半期 連結業績概要
好調な業績をけん引したのはBtoB事業で、緊急事態宣言発令後の4、5月は前年同月比2割近く落ち込んだが、6〜8月は「想定外」の回復を示した。「例年より盆期間の需要落ち込みが少なかったが、それを差し引いても想定を上回る」(玉井継尋・最高財務責任者[CFO])
BtoB事業の売上高(前年同月度比)の推移。
出典:アスクル 2021年5月期第1四半期 連結業績概要
BtoB事業の売上高は前年同期比2%増の811億円、営業利益は同53.9%増の47億円だった。
BtoB事業の第1四半期業績。
出典:アスクル 2021年5月期第1四半期 連結業績概要
要因は明白で、在宅勤務の長期化を背景としたOA・PC・文具(コピー用紙など)の落ち込みを、前年同期比72.1%増というメディカル(消毒剤・マスクなど)の拡大でカバーした。
BtoB事業の第1四半期品目別売上高。メディカル部門の伸長が著しい。
出典:アスクル 2021年5月期第1四半期 連結業績概要
BtoC事業には、赤字続きの「LOHACO」が含まれるものの、新型コロナの追い風で、売上高が前年同期比5.4%増とプラスに転じ、営業利益も改善傾向。
BtoC事業の第1四半期業績。
出典:アスクル 2021年5月期第1四半期 連結業績概要
「LOHACO」は赤字幅を順調に減らしていて、予定通り2023年5月期までの黒字化を達成見込み。
「LOHACO」黒字化に向けたロードマップ。2020年5月期に31億円、今期は17億円の改善を見込む。
出典:アスクル 2021年5月期第1四半期 連結業績概要
LOHACO黒字化のカギのひとつが、ヤフー・ソフトバンクとの協業。すでに実施中の営業活動での連携や、ロハコ本店をヤフーのシステム基盤に移管することで、販促費・人件業務費を減らしていく。6〜8月ですでに前年同期差2.5億円のコスト削減効果。
「LOHACO」固定費の削減状況。ヤフーとの連携強化は今後も進む。また、PayPayモール店での売上高も拡大中。
出典:アスクル 2021年5月期第1四半期 連結業績概要
ロジスティクス事業は、東日本の拠点となる「三芳センター」の稼働前で空き家賃を計上するなど、営業減益となったが、計画は順調で秋の稼働後は「良品計画の物流受託を中心に利益を見込める」(玉井CFO)という。
ロジスティクス事業などの第1四半期業績。
出典:アスクル 2021年5月期第1四半期 連結業績概要
BtoB事業の「想定外の」伸びを第一の要因に、通期見通しを強気の上方修正。売上高を、 プラス33億円、営業利益をプラス20億円に。
2021年5月期の通期連結業績見通し。第2四半期以降に継続的な特需は想定しておらず「今後は予断を許さない状況」(玉井CFO)という。
出典:アスクル 2021年5月期第1四半期 連結業績概要
(文:川村力)
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September 17, 2020 at 03:00AM
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アスクル「オフィス激変期」に売上高・営業利益とも過去最高。6〜8月決算、消毒剤とマスクの特需大 - Business Insider Japan
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