【ニューヨーク=西邨紘子】米農機最大手ディアが21日発表した2020年5～7月期決算は、売上高が前年同期比11%減の89億2500万ドル（約9500億円）、純利益が10%減の8億1100万ドルだった。新型コロナウイルスの感染拡大で建機などの販売が鈍化した。
米ディアは20年10月期の通期見通しを引き上げた=ロイター
1株利益は2.57ドルと前年同期（2.81ドル）には届かなかったが、コスト削減などで市場予想（1.26ドル程度）は上回った。通期業績予想を引き上げたこともあり、株価は一時、前日比6%上昇する場面もあった。
事業部門別の売上高は、主力の機械販売が12%減、ローンなど金融サービス事業は2%減だった。機械販売の内訳ではエネルギー業界などの不振が響き、建機・林機事業が28%の減収と落ち込んだ一方、主力の農機・芝刈り機事業は5%減にとどまった。農家の買い控えで大型農機は低調だったが、小型トラクターなどの需要拡大が下支えした。
ディアは足元で機械需要が上向いているとして、20年10月通期の業績見通しを純利益で前回予想の16億～20億ドルから22億5000万ドルに引き上げた。部門別の売上高は農機・芝刈り機が前期比1割減、建機・林機は25%減を見込んでいる。
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August 22, 2020 at 04:38AM
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米ディアの5～7月、純利益10%減 通期予想は引き上げ - 日本経済新聞
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