3メガバンクが15日に発表した今期(2021年3月期)の連結純利益予想は、世界的な新型コロナウイルス感染拡大に伴う企業業績の悪化から、貸倒引当金を積み増すなど与信費用が大幅に増え、軒並み低水準の利益にとどまる。

新型コロナの影響で利益が低迷する3メガバンク
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
「足元は需要喪失で未曽有の危機だ」。 みずほフィナンシャルグループの坂井辰史社長は同日の電話会見で強い危機感をあらわにした。リーマンショック時と比べ、今回の新型コロナによる最大の懸念は信用コストだと指摘。今期の与信費用2000億円は全てコロナ影響によるものだという。
三菱UFJフィナンシャル・グループ( MUFG)の亀沢宏規社長は「新型コロナの収束が見通せず不透明」と指摘。三井住友フィナンシャルグループ( SMFG)の太田純社長も「新型コロナの影響は広範囲にわたり、詳細を見極めることはできない」と語った。
新型コロナで与信費用が急増
10年3月期以来の高水準に
出所:会社資料よりブルームバーグ作成、連結ベース
今期の与信費用はリーマンショックの爪痕が残った10年3月期以来、11年ぶりの高水準となる。新型コロナの影響は与信費用だけにとどまらない。MUFGでは各国の政策金利引き下げなどによる外貨資金収益の低下や各国市場での株価下落による資産運用への影響のほか、有価証券の売却損益の悪化なども見込み、税前利益ベースで計6000億円程度を織り込んだ。
SMFGでは資産運用ビジネスの下振れなどマーケティング部門での対顧客取引への影響などで業務純益で1700億円の減益要因となるなど新型コロナの影響は純利益ベースで計3100億円に及ぶ。みずほFGでも業務純益ベースで800億円の影響を見込む。
今期純利益は低水準に
出所:会社資料より
その結果、今期の純利益はSMFGが前期比4割減の4000億円と10年3月期以来の低水準となる。みずほFGも大規模な減損損失を計上した19年3月期の966億円を除けば、同じく10年3月期以来、11年ぶりの低い水準だ。MUFGは前期に多額の減損損失を計上した反動もあり小幅増益を見込むが、19年3月期実績との比較では24%減となる。
ブルームバーグ・インテリジェンスの田村晋一アナリストは「4月末には有価証券含み益がだいぶ回復したようで、売却益を足せば会社予想は達成できそうだ」と指摘。その上で「コロナ自粛が夏以降にも第2弾、第3弾と続くようだと、さらなる与信コスト増ということになる。与信コストがどうなるのか気にかかる」と述べた。
MUFGでは第2四半期以降に感染症の拡大が衰退して徐々に経済活動が再開し、世界全体では今年末ごろ、先進国でも21年末ごろには19年並みの経済状況に回復すると仮定して業績目標を設定した。
亀沢社長はリーマン危機時と比べ、不動産セクターや中小企業の取引先の質が健全になっているとして、配当を維持するほか、積極的な海外展開の方針も変わらないと説明。一方、実際の収束時期や実体経済、金融市場などへの影響度合いによって業績は大きく変動する可能性もあるとしており、収益環境の不透明感が漂っている。
| 会社名 | 純利益 | 配当金 | 与信費用 |
|---|---|---|---|
| SMFG |
7,039億円(-3.1%) 4,000億円(-43%) |
190円(10円増配) 190円(横ばい) |
-1,706億円(604億円の悪化) -4,500億円(2,794億円の悪化) |
| MUFG |
5,282億円(-40%) 5,500億円(4.1%) |
25円(3円増配) 25円(横ばい) |
-2,229億円(2,171億円の悪化) -4,500億円(2,271億円の悪化) |
| みずほFG |
4,486億円(4.6倍) 3,200億円(-29%) |
7.5円(横ばい) 7.5円(横ばい) |
-1,717億円(1,521億円の悪化) -2,000億円(283億円の悪化) |
(注:上段は20年3月期実績、下段は21年3月期予想、与信費用は連結ベース)
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May 15, 2020 at 06:28PM
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3メガ与信費用が大幅拡大、新型コロナで不透明感ー今期利益は低水準 - ブルームバーグ
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