三菱重工業(7011)が5月11日に発表した2020年3月期通期の連結決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す事業損益が295億3800万円の赤字(19年3月期は2005億7000万円の黒字)となり、2000年3月期以来20年ぶりに赤字転落した。
売上高にあたる「売上収益」は2019年3月期比0.9%減の4兆413億7600万円、純利益は21.0%減の871億2300万円だった。傘下の三菱航空機が開発する初の国産ジェット旅客機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」に関する投資を除いた「定常収益」で見ると、スペースジェットへの投資にあたる2633億円を除いた事業利益は2338億円となった。2021年3月期通期の業績予想は、事業利益と純利益はゼロを見込んでいる。
—記事の概要—
・航空・防衛・宇宙
・21年3月期通期予想
航空・防衛・宇宙
20年ぶりに赤字となった三菱重工=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
セグメント別のうち航空・防衛・宇宙は、受注高が7192億円(前期比1085億円増)、売上収益が7049億円(274億円増)、事業損益は2087億円の赤字(前期は374億円の赤字)となった。受注高は宇宙機器や自衛隊機、飛昇体の増加、売上収益は自衛隊機と飛翔体の増加、事業損失はスペースジェットの減損処理などが影響した。
三菱重工では、ボーイングのTier1(1次請け)として787型機の複合材主翼を製造するほか、777の後部胴体などを担当。777の後継となる777Xでは、後部と尾部胴体の開発・製造を担う。このほか、737のフラップや英ロールス・ロイス製エンジンの燃焼器モジュール、低圧タービンブレードなどを手掛けている。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、生産計画の見直しや固定費削減、外部流出費用の削減を実施しており、名古屋大江工場などでは操業の一時停止や一時帰休を現在実施している。
航空機エンジンも、外部流出費用の削減や先送りを行っている。
21年3月期通期予想
2021年3月期通期の業績予想は、売上収益が2020年3月期比6.0%減の3兆8000億円、事業利益と純利益はゼロを見込む。事業利益は、2150億円の利益が見込めるものの、新型コロナウイルスの影響やスペースジェット関連の支出などの要因で、プラスマイナスゼロになると説明している。
民間機のTier1事業については、ボーイングの生産レートが不透明なことから、売上収益が2020年3月期と比べて10-30%減少が予想され、航空エンジンも35-55%の減収を見込む。また、スペースジェットについては、2020年3月期の半分にあたる600億円程度に圧縮する見込み。
セグメント別のうち航空・防衛・宇宙は、受注高6000億円、売上収益7000億円で、事業損失は900億円の赤字で前期の2087億円から赤字幅を圧縮を見込む。また、カナダのボンバルディアからリージョナルジェット機「CRJ」の事業を買収することにより、500-700億円程度を減損処理する見通し。
前提為替レートは、1ドル110円、1ユーロ120円。
70席級M100は検討中断
・三菱スペースジェット、70席M100見直しも 北米市場に不透明感、開発費は半減(20年5月11日)
スペースジェット
・三菱スペースジェット、米国での飛行試験再開(20年5月7日)
・三菱航空機、スペースジェット型式証明取得に全力 丹羽新社長があいさつ(20年4月10日)
・三菱スペースジェット、最新試験機が初飛行成功 設計変更反映の10号機、型式証明取得へ(20年3月18日)
・三菱スペースジェット、M90も新客室デザイン採用視野(20年2月12日)
・シンガポール航空ショー開幕 出張自粛で静かな会場、スペースジェットはモックアップ展示(20年2月12日)
・“ツチノコジェット”は幻に終わるのか 特集・延期6度目の三菱スペースジェット(20年2月10日)
・三菱スペースジェット、6度目の納入延期 21年度以降に(20年2月6日)
CRJ事業
・三菱重工、CRJ事業の新会社MHIRJ設立 6月稼働でボンバルディアと合意(20年5月7日)
・三菱重工、CRJ事業買収で最大700億円減損 21年3月期(20年5月7日)
・CRJ買収、2強入りなるか 特集・スペースジェットの生きる道(19年6月27日)
・三菱重工、ボンバルディアからCRJ事業取得 スペースジェットの整備サポート強化(19年6月25日)
・なぜ三菱重工はボンバルディアCRJを狙うのか 進む業界再編(19年6月6日)
決算
・三菱重工、スペースジェット特損4964億円 19年4-12月期、事業利益は89%減(20年2月7日)
・三菱重工、19年3月期純利益1013億円 MRJ開発費減(19年5月9日)
ボーイング
・ボーイング、社債250億ドル発行 10%人員削減、737MAX納入再開は7-9月に(20年5月2日)
・777X、2号機も初飛行 21年納入開始(20年5月1日)
・ボーイング、787再減産 月産7機に半減(20年4月30日)
・ボーイング20年1-3月期、2四半期連続で最終赤字 787は生産半減(20年4月30日)
・ボーイングとエンブラエル、民間機事業の統合中止(20年4月26日)
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May 12, 2020 at 04:40AM
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三菱重工、事業損失295億円 20年3月期、20年ぶり赤字転落 - Aviation Wire
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