日本航空が30日発表した2020年3月期（前期）の連結決算は、純利益が前の期比65%減の534億円だった。新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、世界各国の入国制限や検疫強化で、人の移動や物流が制約され、需要が急激に落ち込んだ。米中貿易摩擦の影響も重荷だった。
売上高は5%減の1兆4112億円、営業利益は43%減の1006億円だった。新型コロナの感染拡大による需要の落ち込みで、国際線、国内線とも旅客収入や貨物収入が減った。
あわせて、期末配当を実施しないことも発表した。従来は55円を予定していた。今後も航空需要の低迷がしばらく続くことを想定し「手元流動性の確保を最優先とすることが最善である」と判断した。
20年1～3月期の連結営業損益が195億円の赤字となり、12年の上場以来で初めて四半期で営業赤字を計上するなど、新型コロナの影響は日々深刻化しており「今期の業績は大変厳しいものになる可能性がある」という。
21年3月期（今期）の連結業績予想については、合理的な数値の算出が困難として開示しなかった。「終息の兆しがみえ影響の度合いが一定程度見極められた段階で、速やかに業績予想を示す」としている。
〔日経QUICKニュース（NQN）〕
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April 30, 2020 at 02:42PM
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JALの前期、純利益が64%減 期末配当を見送り - 日本経済新聞
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