【ソウル=細川幸太郎】韓国ネット最大手のネイバーが23日発表した2020年1～3月期の連結純利益は、前年同期比54%増の1349億ウォン（約120億円）だった。IT（情報技術）システムの運用管理を担うデータセンター事業が伸びた。子会社のLINEの赤字幅も縮小した。決済事業も収益に寄与し始め、新型コロナウイルスの影響下でも安定成長を続けた。
ネイバーは検索だけでなく幅広いアプリを手掛ける
売上高は15%増の1兆7321億ウォン、営業利益は7.4%増の2215億ウォンだった。新型コロナの感染拡大を背景に在宅勤務やオンライン教育の普及が進み、企業や教育機関のシステムを運用管理するデータセンター事業が好調だった。「ITプラットフォーム」セグメントの売上高は前年同期比で49%伸びた。
ネイバーは日本のメッセージアプリであるLINEの株式を73%保有する親会社。LINEが大部分を占める新事業分野の営業損益は860億ウォンの赤字（前年同期は1025億ウォンの赤字）だった。LINEはヤフーを傘下に持つZホールディングスと経営統合する方針。先行投資がかさんでいた決済サービスの広告費を抑制したことで赤字幅が縮小した。
ネイバーの韓聖淑（ハン・ソンスク）社長は「ネットを使った非対面のサービス市場で技術力をもとに新ビジネスを作っていける」とコメントした。主力の検索だけでなくネット通販やクラウド事業、コンテンツ事業を幅広く手掛けるネイバーは今後、コロナ禍で激変する消費者行動を先読みし、新事業の育成を急ぐ計画。
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April 23, 2020 at 09:22AM
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ネイバー純利益5割増、1～3月期 データセンター堅調 - 日本経済新聞
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