［ボストン ２７日 ロイター］ - 米著名投資家ウィリアム・アックマン氏は、自身のヘッジ取引で利益を出すために、テレビ出演を通じ相場を故意に押し下げようとしたとする報道を否定した。
アックマン氏は１８日、ＣＮＢＣとのインタビューで新型コロナウイルス感染拡大について「地獄がやってくる。閉鎖すべきだ」とし、３０日間にわたる国境閉鎖、国全体の封鎖、必須サービスの停止が最良の対策と語っていた。
アックマン氏の発言が始まるとともに、Ｓ＆Ｐ５００は６．５％下落し、その後も下げ幅を拡大。すでに１０００ドル急落していたダウ平均の下げは２０００ドルに達し、サーキットブレーカーが発動した。
投資家の間からは、アックマン氏の発言が株主の不安をさらにあおったとの声が聞かれ、同氏のインタビュー中に「人々が絶望的になる前に、アックマン氏をＣＮＢＣから降ろすべき」とのツイッターへの投稿も見られた。
アックマン氏は２６日夜、自身が率いるヘッジファンド、パーシング・スクエアに書簡を送り、「われれれのヘッジは私のＣＮＢＣ出演前にすでに利益を出していた」と指摘。「私のテレビ出演が株価を押し下げ、１８日にさらに４％下落させたとする考えはばかげている」と主張した。
同氏は前日、新型コロナによる市場暴落に対し何週間も前にポートフォリオにヘッジをかけていたことが奏功し、パーシング・スクエアの今月のパフォーマンスがネットで６．８％のプラスとなり、手数料を差し引いた年初来リターンはプラス０．８％と、利益を維持していると投資家に説明した。
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アックマン氏、利益狙い故意に相場押し下げとの報道否定 - ロイター (Reuters Japan)
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