兵庫県立コウノトリの郷公園(同県豊岡市)などは31日、国の天然記念物・コウノトリの幼鳥が、原則使用が禁止されているわな「トラバサミ」(直径10センチ)に足を挟まれたと発表した。自力で脱出したが、足の指1本が壊死(えし)して脱落した。県警豊岡北署は「捜査を視野に事実関係を確認する」としている。
負傷したのは「ハチゴロウの戸島湿地」(同市)にある人工営巣で4月に生まれた雄の幼鳥。巣立った直後の7月24日、湿地内にある巣にトラバサミに挟まれた状態で戻ってきたのを、市民団体のメンバーが見つけた。
捕獲が難しいため経過観察していたが、同30日にトラバサミが外れた状態で歩いているのを公園職員が発見。左足の指4本のうち1本が欠けているのを写真で確認した。湿地内には壊死した指が付いたトラバサミが落ちていた。
トラバサミが仕掛けられた場所などは不明。公園の担当者は「健康状態に問題はなさそうだが、今後、治療のため捕獲する」と話している。【村瀬達男】
2019-07-31 12:39:00Z
https://mainichi.jp/articles/20190731/k00/00m/040/261000c
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